2005年度の経営状況について

2005年度一年間の経営状況について

  1. 経営概況

    2005年度の事業構造は「増収減益」であり、大幅な赤字決算の見通しとなっています。 総供給高(利用高)は前年比+1億7,008万円(伸張率102.7%)、事業総剰余(事業収入)でも、前年比+2,638万円(伸張率101.8%)と、前年よりも収入を増やすことには成功しています。 一方で、経費関係では、人件費は前年比▲563万円で、人時数の増大などにより定時職員給与が大幅に増えています。また物件費では前年比+4,845万円で、施設整備に関わる投資や衛生費などで超過執行になっています。 収入から経費を差し引いた事業剰余段階では▲4,076万円の赤字、経常剰余では▲1,998万円の赤字となり、たいへん厳しい経営状況にあります。最終の純剰余は1,000万円を超える赤字決算となる見込みです。

  2. 供給状況

    部門ごとに供給状況をみると、購買書籍部門は、前年比+8,313万円(伸張率102.2%)、食堂部門は、同じく+2,990万円(102.7%)、旅行部門は+5,516万円(103.7%)と、いずれも前年実績を大きく上回る結果となっています。 2005年度の事業活動では、2004年度に法人化移行により大きく落ち込んだ公費利用が回復基調にあり、キャンパスサポートセンターは年間での供給高が8億を超えるまでになりました。品切れや欠品をなくす取り組みにより、パン弁当・飲料などのテイクアウトフードの利用が大幅に伸張しています。また、ミールカードの導入により食堂利用が3年ぶりに増加に転じています。さらには、トラベルコープ工学部店のオープンにより、海外旅行やJRチケットの利用が大きく伸びています。不動産部においては管理業務の拡大と家賃収入の確保により受取手数料が大幅に伸びています。 2005年度は、部門全体として増収構造を作り上げることができた年度と評価することができます。

  3. 経費執行

    人件費については、職員給与が、体制減や調整給の減額の影響などにより、前年比▲2,265万円となっている一方で、定時職員給与は前年比+2,953万円と、大幅な超過執行になっています。ミールカード導入による利用者数の増加や営業時間の延長などにより、体制が増えたり、残業が増加したりする傾向にありますが、全体として人時数の適正化が大きな課題になっています。 物件費については、前年比+4,845万円で、施設整備に関わる投資が計画外で発生しており、消耗品費や減価償却費で超過執行になっています。 収入に見合った支出となるように、経費のコントロールが次年度の課題になります。

比較損益計算書東北大学生活協同組合

自2005年3月1日
至2006年2月28日
勘定科目 2005年実績 前年増減 予算増減
総供給高65億18万1億6719万9836万
供給剰余12億9922万1205万▲5157万
共済手数料1196万46万41万
受取手数料1億5706万1879万927万
受取協同事業運営費1056万▲492万▲530万
事業総剰余(収入合計=2+3+4+5)14億7879万2637万▲4720万
人件費9億3602万▲563万397万
物件費4億5057万4845万178万
支払共同事業運営費1億3295万▲1073万▲220万
経費合計(=7+8+9)15億1955万3209万356万
事業剰余(=6-10)▲4076万▲572万▲5075万
営業外収益2869万▲1316万1409万
営業外費用790万▲1131万▲605万
経常剰余(=11+12-13)▲1998万▲757万▲3061万