環境報告書2010

東北大学生協 専務理事挨拶

地球温暖化防止にむけて、組合員とともに温室効果ガスの排出を抑制し、
持続可能な社会の構築に寄与します

写真:専務理事 佐藤和之

東北大生協は、2004年11月、「環境方針」を定め、2005年12月、東北地区の大学生協としては初めてとなるISO14001の認証取得を実現し、環境負荷の低減にむけて継続的改善の取り組みを始めました。

2007年12月には、「環境方針」を改定し、これまでの「紙・ゴミ・電気」の削減を中心とした活動から、「環境マインドを備えた人材の育成」と「温室効果ガスの排出の抑制」を重点にした活動へ移行していくことを宣言しました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、千年に一度といわれる未曾有の大惨事となり、東北大学もまた甚大な被害を蒙り、教育・研究活動にも深刻な影響が出ています。東京電力福島第一原子力発電所の事故は、いまなお放射性物質の漏出を止めるめどが立っておらず、予断を許さない状況が続いています。

原発事故をうけ、この夏に深刻な電力不足が予想され、東北大学をはじめ大口需要家に対して電気使用の制限が義務づけられ、国民のなかにも省エネ・節電の動きが広がっています。原発の安全性に対する疑問の声が上がるなか、持続可能な社会の実現にむけて、原子力エネルギーに代わる再生可能エネルギーの導入拡大の重要性が高まっています。人類社会・文明の大転換期に立ち会い、社会構造もライフスタイルもまた根本的な転換が迫られています。

私たちは、組合員とともに環境改善活動をすすめ、環境マインドあふれる学生を育成することで、東北大学の環境理念・環境方針の実現に貢献し、地球温暖化防止にむけて、温室効果ガスの排出を抑制し、低炭素社会の実現に貢献するとともに、さらには震災からの復興・再生をめざし、持続可能な社会の構築、新しい未来の創造に寄与したいと願っています。

「環境報告書」をお読みいただき、東北大生協の環境改善活動の取り組み状況についてご理解いただくとともに、私たちの活動に対する率直なご意見やご要望などお寄せいただければ幸いです。

2011年9月
東北大学生活協同組合 専務理事 佐藤 和之