2010年度の経営状況について
2010年度1年間の経営状況について
- 経営概況
2010年度は「減収・減益」の経営状況となり、2005年度以来の赤字決算となりました。
総供給高(組合員の利用高)は、62億1,225万円、前年差▲2億7,231万円(前年比95.8%)で、大幅に利用を落としました。供給剰余(粗利益)も計画通りに確保できず、事業総剰余(事業収入)では、前年差▲4,259万円(前年比97.2%)となり、大幅な減収となりました。
一方、費用関係では、人件費は前年差2,955万円、物件費は前年差+498万円、共同事業運営費は前年差+727万円で、職員の体制増に加えて、職員の総労働時間が増え、さらに施設への設備投資がかさみ、経費合計では前年差+4,180万円の伸長となりました。
その結果、事業剰余では、7,903万円もの大幅な赤字を計上することになりました。ここから雑収入を繰り入れて、経常剰余では5,895万円の赤字、当期剰余金(欠損金)は5,344万円の赤字となりました。
- 供給状況
部門ごとに供給状況をみると、購買部門は前年差▲2億904万円(前年比94.55%)、食堂部門は同じく+1,623万円(同101.31%)、旅行部門は▲7,983万円(同94.18%)、管理部門は+33万円(同100.83%)と、購買部門と旅行部門での落ち込みが大きくなりました。
- 経費執行
人件費については、職員給与は、前年差+1,258万円となっていますが、正規職員と嘱託職員を増員したことが影響しました。定時職員給与は、前年差で+1,702万円ですが、予算差では+3,318万円となっており、大幅な超過執行になりました。職員の労働時間のコントロールに課題を残しています。
物件費については、川内北ならびに工学部の新施設への投資により、減価償却費が前年差で+4,121万円も増加しました。事務消耗品費は、新施設の備品購入などはあったものの、経費統制の結果、前年差で▲2,925万円のマイナス執行となりました。
比較損益計算書東北大学生活協同組合
科 目 | 2009年度実績 | 2010年度予算 | 2010年度実績 | 前年差 | 予算差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 総供給高 | 64億8,456万円 | 64億4,100万円 | 62億1,225万円 | ▲2億7,231万円 | ▲2億2,875万円 |
2 | 供給剰余 | 13億7,250万円 | 13億7,195万円 | 13億1,921万円 | ▲5,329万円 | ▲5,274万円 |
3 | 共済手数料 | 493万円 | 762万円 | 809万円 | 316万円 | 46万円 |
4 | 受取手数料 | 1億5,896万円 | 1億6,507万円 | 1億6,555万円 | 659万円 | 49万円 |
5 | 受取共同事業運営費 | 865万円 | 815万円 | 960万円 | 316万円 | 46万円 |
6 | 事業総剰余 (収入合計=2+3+4+5) | 15億4,504万円 | 15億5,279万円 | 15億0,245万円 | ▲4,259万円 | 5,034万円 |
7 | 人件費 | 9億2,553万円 | 9億1,736万円 | 9億5,507万円 | 2,955万円 | 3,771万円 |
8 | 物件費 | 4億8,685万円 | 5億1,073万円 | 4億9,183万円 | 498万円 | ▲1,889万円 |
9 | 共同事業運営費 | 1億2,731万円 | 1億3,934万円 | 1億3,458万円 | 727万円 | ▲477万円 |
10 | 経費合計(=7+8+9) | 15億3,968万円 | 15億6,743万円 | 15億8,148万円 | 4,180万円 | 1,405万円 |
11 | 事業剰余(=6-10) | 536万円 | ▲1,464万円 | ▲7,903万円 | ▲8,439万円 | ▲6,439万円 |
12 | 事業外収入 | 3,243万円 | 2,014万円 | 2,199万円 | ▲1,044万円 | 185万円 |
13 | 事業外費用 | 627万円 | 220万円 | 191万円 | ▲436万円 | ▲29万円 |
14 | 経常剰余(=11+12-13) | 3,152万円 | 331万円 | ▲5,895万円 | ▲9,047万円 | ▲6,226万円 |