[環境活動紹介] ISO-14001 内部監査員養成セミナー・内部監査・EMS基礎講座

環境活動の紹介

4. ISO-14001 内部監査員養成セミナー

ISO-14001内部監査員養成セミナー

東北大生協では、全国大学生活協同組合連合会主催の「内部監査員養成セミナー」受講を環境教育の一つとして位置づけ実施してきました。

現在では、受講対象者を管理職員から新入協職員まで拡大し、ほぼすべての正規職員が有資格者となっています。これにより、ISO14001について、また環境マネジメントシステムについての基礎教育がなされ、日常業務における環境マネジメント運営の力となることを意図しています。 また、このセミナーで学んだ知識・ノウハウを基にして『内部監査』を行い、自サイト・他サイトを互いに監査し、一方では「良い事例」を学び合いながら更なる環境活動の発展に取り組んでいます。

※なお、2010年については、東北事業連合との共催の「EMS基礎講座」に新入協職員を参加させ、独自の内部監査員養成セミナーに替えました。
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5. ISO-14001 内部監査

ISO-14001内部監査
実施期間9月14日〜17日
対象東北大生協環境管理体制に組織されるすべてのサイト
1.監査員事前研修を受講した有資格者による内部監査チーム(リーダー+監査員2名)を編成し、すべてのサイト(店舗)に内部監査を実施しました。監査チームは大学生協連・吉田信昭さんをリーダーに迎え総勢41名(昨年比7名増)とこれまでの最大規模の監査になりました。

2.監査の結果ISO14001規格の要求事項を含めた環境マネジメントシステムの計画に合致しており、システムが有効に機能していることが確認されました。
3.今回の監査で特徴的なこととして

(1)監査体制の点で、正規職員のほぼ全員が監査員として、他の店の内部監査に参加したこと、(2)ISO14001の運用管理の点で「向上」したサイトが増えていること、(3)反面、環境教育・訓練とコミュニケーションについて、サイト間で格差が生じているなどの課題があることです。

4.【内部監査の所見】については
  • ◎推奨(=他のサイトにも薦めたい活動)・・・・・・23件
  • △観察(=現在は顕著ではないが、潜在的に環境負荷につながる可能性のある項目として監視
    場合により軽減への対処をすべきもの)・・・・・・19件
  • ▲軽微な不適合(記録の漏れなど)・・・・・・8件
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と 重大な不適合はなく、監査チームは全体として「適合」と判断しました。

5.【課題】
  1. 「環境マネジメント」の習熟度・意識について、サイトにより差があること。 これはサイト長(店長)の意識と力量を向上させる機会がほとんどない点が要因と思われ、理事会内小委員会「環境委員会」や「店長会議」で位置づけを再考する必要があると思われます。
  2. また、厚生施設の新築・改修が急速に進んでいることに対して、改めて環境評価の実施や学内人口の移動などに伴う、目標数値の根拠ある見直し(見込み)など、事業環境の変化の事前プランや追従ができていない点があげられます。(※2010年度は、年度後半、目標数値の見直し「修正目標」を設定しました)
6.【今後への指針】

ISO14001の手順に従い、確実に環境マネジメントシステムを確立・運営していくとともに、今後は

  1. ステークホルダーへの報告の強化(特に「組合員」)
  2. コストと効率を数量的に把握するなど、「環境会計」の考え方をサイト長(店長)層から順次広めていく必要があると考えます。
  3. 環境方針にある「環境マインドを備えた人材育成」はより一層重要な課題となります。
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6. 東北事業連合「EMS基礎講座」参加

東北事業連合「EMS基礎講座」参加

大学生協東北事業連合との共催で7月2日、大学生協仙台会館「EMS基礎講座」が開講されました。これには新入協者も参加し、ISO14001内部監査員養成セミナー同様、ISO14001について、また環境マネジメントシステムについての基礎教育がなされ、日常業務における環境マネジメント運営の力となることとなりました。 講座終了後の試験の結果、受講生全員が内部監査員資格を取得しました。この結果、正規職員のほぼ全員が「内部監査員」となり、内部監査に参加し、他のサイト(店舗)のISO14001の運用状況を直接見ることや、自店舗(サイト)の当事者として環境マネジメントシステムへの理解を深める機会を持てることになりました。